溶射加工
溶射加工
溶射は各種産業分野で欠かすことのできない技術です
当社は、ガスフレーム溶射・高速フレーム溶射・アーク溶射・プラズマ溶射を用いた修繕および表面改質を行っています。
【主な内容】
- 肉盛溶射:摩耗したベアリング嵌合部やシール部等の寸法回復
- 防錆・防食溶射:錆、腐食を防ぐための皮膜を付与
- セラミック溶射:耐摩耗性、耐薬品性、耐熱性、断熱性などを付与
- 自溶性合金溶射:材料を溶射後、ヒュージング処理(再溶融処理)を行うことで、耐摩耗性、耐エロージョン性、耐食性、耐高温酸化性に優た皮膜を付与
豊富な経験と実績により、あらゆる条件・特性に応じた材料や施工法を選択し、技術と信頼でお応えしていきます。
溶射とは?
溶射とは、燃焼ガス等を使用して溶射材料を溶融し、相手材料(母材)に吹付けて表面皮膜を得る方法で、溶射材料を目的に合わせて選び、耐摩耗・耐食・耐熱・電気絶縁・電導性の表面処理ができます。
この技術は、1910年スイスにおいて開発されて100年以上になりますが、今や一般機械部品から大型建造物や宇宙産業に至るあらゆる分野に広く利用されています。
溶射の特徴
高い性能・精度・経済性・信頼性
- 摩耗に強い皮膜ができる
高度の高い皮膜が得られ、また多孔性構造であるため保油性に優れています。
- 耐熱・耐薬品腐食・電導・絶縁などの皮膜ができる
使用条件に合わせた溶射方法と溶射材料の組み合わせが豊富で幅広い対応が可能です。
- 海岸や工業地帯で鉄を腐食から守る
母材を保護する皮膜を作るとともに、塗料との密着力が非常に強まり、長期の防錆防食が望めます。
- 母材に熱影響や歪みを与えない
溶射される素材の表面温度は通常150℃以下で、寸法や構造に影響を与えません。
- 皮膜の厚さを自由に選べる
皮膜厚さが約30μ~約10mmまで自由にコントロールでき、研磨・切削などの加工により精度の高い部品にも対応できます。
- あらゆる形状にも対応できる
種々の機械部品から大型構造物まで、溶射はその適応範囲が広く、あらゆる分野に対応できます。
- 保守・維持費の低減
摩耗・熱酸化・海水や薬品による腐食などにより、設備を補修したり更新するのは膨大な費用がかかるものです。溶射皮膜は、長期のメンテナンスフリーを期待できます。
- 補修休止時間の短縮
溶射装置は、移動性に富み現地施工ができるため、加工時間も比較的短時間で済みます。
更に、メッキや溶接などの他方法に比べ、補修のための分解が最小限で済みます。
- 生産性向上・高付加価値化に
溶射施工による、より長期間のメンテナンスフリーや、高信頼性製品の生産は必ず利益に繋がります。
溶射適用分野
- 製鉄所 :圧延ローラ、熱交換器etc.
- 製糖工場・食品工場:ポンプスリーブ、ポンプシャフト、熱交換器、モーター軸、タンクetc.
- 製紙工場 :ポンプスリーブ、ポンプシャフト、モーター軸、モーターカバー、ローラーetc.
- 農業・土木関係 :農業機械、水管橋・建設機械etc.
- 家具・木材工場 :生産機器etc.
- コンクリート工場 :型枠、型枠回転装置etc.
- 鉄道・自動車関係 :エンジン部品、車輪軸受、モーター軸、クランクシャフト、プロペラシャフトetc.
- 電力 :ガイド弁・ランナー、ドラフト・サイレンサー、燃料タンク、送電鉄塔鋼管ぐいetc.
他にも様々な分野で溶射の技術は使われています。